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「フリー」クリス・アンダーソン [読書]


フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

  • 作者: クリス・アンダーソン
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2009/11/21
  • メディア: ハードカバー


twitterで話題になっていた「フリー」を読みました。
作者はクリス・アンダーソン。
ロングテール理論の提唱者と言ったほうがピンとくるかもしれません。

駅前ではティッシュが無料で配られ、
薬局では試供品を次から次へとくれ
インターネットでは情報は無料で、
当たり前のようにグーグルメール、ドキュメントなどを使っていましたが、
その無料の仕組みを歴史から紐解いて
分かりやすく教えてくれる本です。

特にアメリカにおける
インターネットを使った無料ビジネス、
グーグル、フェイスブック、リナックス等について
目からウロコの説明をしてくれます。

デジタルは無料になりたがり、
アトム(自動車やパソコンなどのモノ)も無料になりたがるが、
それは力強い足取りではない!
ということは格言です。

私のブログも無料で、
ドキュメントもフリーの「オープンオフィス」で書いています。
アイデアが浮かぶとGmailを使ってどこのパソコンから
携帯からメールを放り込んでいます。
マクドナルドでは、
若干のお金を払ってネット検索をしていますし、
時にはフリースポットでメールチェックをしています。
両親とは同じauの携帯を使っていますので、
通話料は無料ですし、
家でのezwebの接続は、
wifi接続なので無料です。

周りはデジタルの無料で溢れています。

1回ではもったいないので、
2回(蛍光ペンでチェックしながら)読んでしまいました。

行政もサービスを無料で提供しているようなものですから、
これが市民が使いやすく、行政の利益になるような施策はないものでしょうか。
行政が与えているのはアトムであってデジタルでありますから、
デジタル化するか、もっと大幅なパラダイムシフトが必要なのかもしれません。

ただ無料の例に、たった一つも行政は挙げられていませんでしたが…。

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「日本でいちばん大切にしたい会社」 [読書]

日本でいちばん大切にしたい会社

日本でいちばん大切にしたい会社

  • 作者: 坂本 光司
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2008/03/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


話題となっています
日本で大切にしたい会社」(坂本光司著)を読んでいます。

その中に5人に対する会社の使命と責任
ということが書いてありました。
ここに挙げてみますと
次のような順番になるそうです↓

1社員とその家族
2外注先、下請け企業の社員
3顧客
4地域社会
5株主

だそうです。

日頃からお客様第一主義という
企業のキャッチコピーをよくみかけますが
実は社員がまず幸せに働けない職場は
自然に笑顔も出なくなるので
いいサービスもできないということです。
確かに私が働いていた職場でも
お客様第一主義だと口で言ってても
社員の不満が溜まった時に
急激に業績が悪くなりました(>_<)
働く人間が幸せになることが
何よりも重要だということを
改めて思い出しました。

ここ本には
このことを実践している14の企業が 
コラムを含めて書かれています。
障害者社員に対する温かい態度
社員を家族と思うその素晴らしい姿勢など
何度も涙がこぼれました。

本当にいい本に出会ったと感謝しました!

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最近読んだ本 [読書]

ここ2ヶ月で読んだ本を少し紹介。
「市町村財政分析」
「財政の基礎知識」
「脱貧困の経済学」
「簡単に分かる不動参登記法」
「1Q84」

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/05/29
  • メディア: ハードカバー



「我輩は猫である」
「強く風が吹いている」
以下、青空文庫より
「ガリバー旅行記」
「黒猫」
「ヴィヨンの妻」
「銀河鉄道の夜」

そして、1年に1巻しか出ない
「リアル9巻」

リアル 9 (ヤングジャンプコミックス)

リアル 9 (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者: 井上 雄彦
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/11/26
  • メディア: コミック



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「城」カフカ [読書]


城 (新潮文庫)

城 (新潮文庫)

  • 作者: フランツ カフカ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1971/04
  • メディア: 文庫


先日、図書館で「城」(フランツ・カフカ作)を借りて読んでみた。

あらすじを書くと…
Kという主人公が、
城に測量士として呼ばれるが、
城からは何の指示や命令もなく、
役人といわれる城で仕事をしているものにも会えず、
おかしな村の官僚至上主義に飲み込まれていく話だ。
役人やその秘書の姿が
あまりに極端で面白く、
風刺が効いています。
職業とは果たして何か考えさせられる物語です。

カフカの作品は「変身」という主人公がある朝起きると甲虫になっている
超有名な作品があるが、
あの日常に潜む恐ろしさが忘れられない。
高校生の自分は「変身」で読書感想文を書いて、
自分で納得できないまま感想を述べて、
不完全燃焼だった思い出がある。

そしてこれは未完成であることから、
また胸に妙なつっかえを覚えた。

ただ、未完の作品にはそれなりに味わいがある。
例えば、有名な未完成な作品というと
「明暗」夏目漱石
「路傍の石」山本有三
「漆の実のみのる国」藤沢周平
「銀河鉄道の夜」宮沢賢治
「グインサーガ」栗本薫
等があり、全て私が好きな作品ばかりです(^ー^)
あと付けたしですが、
ブルース・リーの死によって未完成作品となったああ「死亡遊戯」は、
涙なしには見れません(:_;)

人は未完成だからこそ
面白さもあり不安もあるのでしょう。
未完成な部分を埋めようと、
より完成に近づけようとするのが努力なのです。
不安があるのだからこそ、
一生懸命頑張ろうとするのです。

なぜか未完成なものに惹かれる自分がいます。
未完成なもの代表である子どもたちには、
その視線の高さから考えてあげようと思っています!

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「なぜ人を殺してはいけないのか」小浜逸郎 [読書]


なぜ人を殺してはいけないのか―新しい倫理学のために (新書y (010))

なぜ人を殺してはいけないのか―新しい倫理学のために (新書y (010))

  • 作者: 小浜 逸郎
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


この衝撃的なタイトルに惹かれた訳ではありませんが、
小説以外で久しぶりにぐいぐい引き込まれてしまいました。
これだけを考えるのではなく、
人はなんのために生きるのか」「自殺は許されない行為か」「不倫は許されない行為か」「他人に迷惑をかけなければ何をやってもいいのか」等、
子どもから真面目に問われたら、
まともに答える事が出来ない問いについて考えています。

では、「なぜ人を殺してはいけないのか」という問題に立ち戻ってみよう。

これに対しての答えとして
●君は殺されたくないだろう、愛する人を殺されたら悲しむだろう、だから駄目だ。
●人を殺すと自分が壊れるからだ
などがあります。

しかし、相手が襲ってきた時には、殺されるより殺す方を選ぶものだ
ということが説明できないし、
悲しい事に人は殺した感情も歳月とともに忘れてしまうものだから、
この問いも意味をもたない、と作者は切り捨てる。

そして、聖なる歴史書である「古事記」や「聖書」が
死の記録で溢れている事にふれ、
結局、共同社会の成員が相互に共存を図るために必要なのだという
作者自身も言っている様に「平凡な」結論に達するのである。

せっかく真剣に考えたのになんだ、と
私も最初は感じていましたが、
何度か読み直しているに連れて、
やはり、こういう疑問を持つこと自体が、
本能的に人を殺す事も認めていることを示しているのだと思う様になりました。

これは奥深い問題ですが、
ふと、今話題の裁判員裁判を見ていて、
以前に読んだこの本を思い出しました。

人が人を裁くのは歴史上当然の事であり、
この世の中で、他人が法を犯した罪というものを
真剣に考える機会を与えられる可能性があるからこそ、
法の遵守をまた考えることになるではないでしょうか。

法律は共同体維持の為に必要なものであり、
倫理的な縛りがないからこそ、
常に国民に周知徹底する必要があるのでしょう!
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「櫻田義孝の日本国改造私案」 [読書]

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桜田よしたか代議士の出版記念の集まりがありまして、
櫻田義孝の日本国改造私案」を読ませていただきました。

自分と代議士との出会いは道州制であり、
ここについて、深く斬り込んでいるところはさすがといった感じです。
道州制で最も重要な事は、
すべての国家と地方の行政サービス・投資をそれぞれどこがどういう財源で実施すべきかをもう一度ゼロベースから、徹底的に見直し、それに基づいて権限と財源を新たに『中央自治体』『道州』『基礎自治体』に再配分すべきである
ということを言っていますが、そしてここが一番難しいことなのでしょう。
自分の卒論で調べた第四次地方制度調査会もここで潰されたのです。

また、「ALWAYS三丁目の夕日」から治安問題を考えたり、
「白い巨塔」「チームバチスタ〜」から医療訴訟を取り上げて、
臨床研修制度の見直し、医療事故調査委員会の充実を訴えたりと、
図も多く、大変親しみやすい内容になっています(^ー^)

これはもう書店で発売されているのか分かりませんが、
これからの日本の行方に興味のある方は桜田事務所まで連絡してみて下さい!!
(04-7132-0881 柏事務所)
甘利大臣も壇上で仰っていましたが、
政治家本、歴代10位以内に入る様に頑張って欲しいと思います!

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「悼む人」天童荒太 [読書]

「悼む人は直木賞をとった天童荒太の作品です。
これまで、惨殺のシーンが印象的な「家族狩り」だとか
孤児だった三人の友情とその過去がせつない「永遠の仔」だとか幾つか読んでいますが、
この本は赴きが違います。

今回は亡くなった人を悼んで日本中を歩く主人公と
主人公の帰りを待つ末期がんの母親、そして心がすさんだ雑誌記者の
三人の視点から書かれています。
悼む人

悼む人

  • 作者: 天童 荒太
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/11/27
  • メディア: 単行本


誰に愛され、誰を愛し、誰に感謝されましたか」と、
人々に亡くなった人のことを聞いて歩き、
悼んでいく主人公。
際限のない、旅に出て世間から全く隔離された様な生活を
歩んでいますが、最後にわずかな光も見えます。
そして、容赦なく襲いかかる各登場人物への人生の悲哀が
なんともいたたまれなくなります。
現実の世界とオーバーラップして、知らず知らずに小説に引き込まれてしまいます。

死んだら何も残らないのではなくて、
「悼む人」が悼んでくれ、心の中に覚えていてくれるということが、
安心して死に向かい合う事ができる、
また、犯罪者であっても悼んでくれる…
これらのことへの疑問はストーリー中でも悩みが見られ、
自分の中では必ずしも納得できるものではありませんでしたが、
多く語られる死について、深く考えることとなりました。

楽しく読めるものではありませんが、
死と対比することで、生に対して真っ正面から肯定できるような気がします。

ただ、主人公がしきりと話しかける
誰に愛され、誰を愛し、誰に感謝されましたか
という言葉が妙に最後まで心に響いてくる小説でした。
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「漆の実のみのる頃」〜藤沢周平 [読書]


漆の実のみのる国〈上〉 (文春文庫)

漆の実のみのる国〈上〉 (文春文庫)

  • 作者: 藤沢 周平
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 文庫


藤沢周平の遺作となった、米沢藩の立て直しをした上杉鷹山(治憲の人生を描いた
漆の実のみのる頃」を読みました。
童門冬二の「小説上杉鷹山」が鷹山の人柄をよく伝えているのに対して
より史実を丹念に追ったその場の状況が目の前に浮かんでくるような小説でした。
彼の貧乏神に取り付かれたような米沢藩の財政との戦いには、
無性に辛くなり、心に重しがずんと響いてくる思いがしました。
上杉謙信を先祖にもつ上杉家は米沢は関ヶ原の戦い以後に、
会津120万石から家臣もそのままに米沢30万石に封地転換させられ、
それ以後も世継ぎ問題で半分の15万石に減石させられたのです。
そこから米沢藩の貧乏が始まったのです。
ちなみに「天地人」の直江兼続はこの米沢を所轄としており、
家臣を減らすことなく養って行く初期の米沢藩の改革をした人物として記憶されております。
今の国や地方財政や大企業の経営にも人員を削減するだけのリストラだけではなく
豊かな財政を目指す真剣な改革が必要なのではないでしょうか(ーへー)

藩の改革を引っ張ってきた竹俣当綱が徐々に権力に慣れて来て、
というよりか、果てのない建て治らない米沢藩の財政に疲れて来たと擁護していましたが、
彼が弾劾をされるのはいたたまれない気になりました。
権力は腐敗するのです。。。

鷹山が1785年に書いた「伝国の辞」3ヶ条は政治家にとって心打たれるものがあります。
一 国家は、先祖より子孫へ伝候国家にして我私すべきものには之無き
一 人民は、国家に属したる人民にして、我私すべきものには之無き
一 国家人民の為に立てたる君にて、君の為に立てたる国家人民には之無き

これがアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンが、
ゲティスバークで「人民の人民による人民のための政治」と演説したときより
100年も早く書かれたことを考えると、鷹山の偉大さが分かるのでは!!
ケネディ大統領やクリントン大統領が最も尊敬する日本人政治家と言っている
意味が良く分かります。
私も改めて上杉鷹山が最も尊敬する日本人政治家になりました(^▽^)

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中曽根元首相の言葉から [読書]

知り合いに勧められて「倫風」に載っていました
中曽根康弘元首相の政治家の責任を題材として書いてある文章を読みました。

「政治家の評価は結果で受けるしかない。作家なら書いた作品で後世の評価を問うことができる。ジャーナリストなら評論で、思想家なら著わした著作物で評価される。
 だが、政治家は、成した得た結果を歴史と言う法廷において裁かれ、評価が下される。だから私は常日頃から
政治家は歴史という法廷の被告席に立つ心構えを忘れてはならない』と言い続けてきた。たとえどういう評価を下されようとも、甘んじてそれを受け入れねばならない。政治家は常に、歴史によって裁かれるという意識を忘れないことが大切だ。』

シャキッと背筋が伸びる思いがします。
歴史によって裁かれる職業を選んだ自分に喝を入れて、
本日も頑張ります!

今日は、我孫子市で私が幹事で行なう全国若手市議会議員の会千葉ブロック勉強会です!!
よし、気合い入れよう(^ー^)
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脳にいいことだけをやりなさい!〜茂木健一郎訳 [読書]


「脳にいいこと」だけをやりなさい!

「脳にいいこと」だけをやりなさい!

  • 作者: マーシー・シャイモフ
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2008/11/07
  • メディア: 単行本


和訳本には訳者の人柄や思想が出るもので、原作はいいんだけど訳書はなんだか感情移入できないものがあります。
そんな中で、このマーシー・シャイモフ著の「脳にいいことだけをやりなさい」は
原作は「Happy for no reason」という題名ですが、アハ体験の茂木さんだから、
この題名で内容に引き込み、しかも訳に温かみがあって気持ちよく読めました。
(邱永漢氏の訳も気持ちが入っていて読みやすいです!)

いくつか心に残る言葉があったのですが、その中でひとつ。
「・いつかもっと良い仕事につけたら、幸せになるはず
 ・いつかもっと周りに認められたら、幸せになるはず
 ・いつか○キロやせることができたら、幸せになるはず
 …これらがいくつ実現しようと本当の幸せはやってこないばかりか、せいぜい束の間の喜びを味わうか、期待はずれはがっかりするかのどちらかです。
 …私たち人間は将来の未来を予想するのが得意ではなく、欲しいものを得た後の幸せを過大評価しているのです。
 …脳が幸せを感じられるのは『今』だけなのです。」

いや、全くその通りです。
新しいパソコンを買ったらまた別のものが欲しくなったり、
美味しいものを食べたらもっと別のものを食べたくなったり、
人の欲望はつきません。
せっかく好きになった人と付き合ったのに、デートしていても別な人のほうがもっと素敵に見えたりするのもそうかもしれません(笑)
これを「もっと神話」「いつか神話」と言うそうです。

アメリカの成功した実業家の机の上には、
『今』と書いた石が置かれているそうです。

今という時間を真剣に生きていこうと思いました。

ちょっと落ち込んでるなあという時に読むのはいいかもしれません。
人生というものは脳でどのように考えること次第だと思います。
どうせ考えるんだったら、楽しいことを考えましょう(^0^)/
 

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ビタミンF~重松清 [読書]


ビタミンF

ビタミンF

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/08
  • メディア: 単行本


年末、年始の暇な時間、徒然なるまま本を読んでいました。

数年前に随分読まれて人気のあった直木賞受賞作「ビタミンF」に挑戦。
7つのストーリーがあるのですが、
主人公が皆、家族をもったもうすぐ37歳の疲れたサラリーマン。
自分と重ね合わせないほうが無理でして、
昔のようなパワーが出せない、真っ直ぐに感情を出せない
家庭と職場で板挟みの中途半端な世代に感情移入してしまいました。
(自分には守るべき子供はいませんが…)

でも最後は、なんとか一歩踏み出して、
前に進んで問題を解決していこうというちょっとした前向きのメッセージが良かったです。

しかし、「セっちゃん」という短編で、
娘が仮想の転校生を作り出して、自分のいじめの状況を彼女が体験したことにして、
両親に話す姿には涙が出ました(:_;)
いい子だから、「何か生意気」とある日突然友達同士で話になり、
いじめが始まる。
小、中学校のクラスで女の子の間で何度か見てきました。
本当に訳わからなかったです。
きっと今もあるんでしょうね。
先生が気が付くというか、子供同士で何とかしなければならない問題なのですが。。。

この本からビタミンFという新しいビタミンを注入してもらいました!
いい頭の栄養になったかな??

PS 「中央学院大学、箱根駅伝5位オメデトウございます!!』
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「クリスマスキャロル」チャールズ・ディケンズ [読書]


クリスマスの時期になると思いだす本があります。
それが「クリスマスキャロル」チャールズ・ディケンズです。

クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)

クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)

  • 作者: ディケンズ
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/11/09
  • メディア: 文庫


自分が中学3年のころ、地域公民館で、
何か面白そうな本ないかな~と探していてその楽しそうな題名に誘われて
手に取ったのがその最初の出会いです。

その主人公である老人・スクルージ!
頑固で意地の悪いおじいさんが3人の過去・現在・未来の幽霊に連れられて
クリスマスを見るうちに変わっていく様子に、わくわくどきどきさせられはまってしまいました。
原書まで購入し、辞書を引き引き何度か読みなおしたことも思い出されます!
映画化も何度かされ、「3人のゴースト」という題名でも有名ですね~。


クリスマスがこれほど盛大に祝われることになったのは、
このチャールズ・ディケンズの影響が大きいと言われています!(^-^)

雪でも降ったら、家でまた読み直してみようかな~。


3人のゴースト [DVD]

3人のゴースト [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • メディア: DVD



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「ブルータワー」石田衣良 [読書]

作者が9.11に着想を得て書き上げた作品らしいが、
簡単なあらすじをいうと、
末期ガンにかかった主人公が100年後に精神のみがトリップして、
新型インフルエンザで苦しむ世界を救う話。
現実の世界と未来の世界の類似性がやや鼻につく感じで、
完全には話に入り込めないが、
そのファンタジーは楽しめた。

そして気になったのは世界を危機に陥れるのは、
H17N16という新型インフルエンザというところだ。
現在は騒がれている鳥インフルエンザもH5N1という型だから、ずいぶん先にみつかるウィルスとなる。
インフルエンザは空気感染をするところが、
他のエイズやエボラ赤熱等の致死性のあるウィルスと違うところで、
もし特効薬がなくなれば爆発的に流行することになるのだ。
もし外国で1人の日本人が人から人に感染する新型インフルエンザにかかって、
成田空港に降り立ったとすると、
1週間後には22万人の人が感染し、
3ヶ月後には2000万人から3000万人が感染するといわれている。
スペイン風邪の致死率が2%だからそれで考えると、
64万人の死者がでると考えられている。

作者が今になって騒がれている新型インフルエンザに着目した
先見の眼に感心する。
行政に少なからず関わっている自分としても、
タワーの全権を握っている委員会が判断することに対して、
もしこのような状態になったらどうするだろうと、
現実感がないながら考えさせられた本だった。
ブルータワー (徳間文庫 い 43-4)

ブルータワー (徳間文庫 い 43-4)

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2008/03/07
  • メディア: 文庫



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リアル8巻出ました! [読書]

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「リアル」(井上雄彦作者)8巻がついに出ました(^^)/
モーニングに不定期でしか掲載されないので、
1年で1冊ずつしか新刊がでません(ー・ー;)
障害者の車椅子バスケを通して、障害者のリハビリや実態や、
その苦しみなどが本当に「リアル」に描かれています。

毎巻心に残る名言がその登場人物それぞれから生まれています。
今回は野々宮のバイクの後ろに乗ったために事故にあって
車椅子にのることになった夏子が漫画家への夢を実現するために
努力するすることを決めたときの言葉に感動しました!

「笑いたきゃ笑え!」

やりたいことであればある程度のことは我慢できるということです。
自分もやりたいから政治家をやっている訳で、
誘われたことはあっても、誰からも強制されたわけでもありません。
自分でも好きでやっているのですから、
頑張らなければならないと本当に痛感しました。

たかだか漫画の言葉だと軽く考えるのではなく、
一つの人生の言葉だと思って噛み締めたいと思っています。
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「日本の生きもの図鑑」 [読書]

手賀沼や近所の植物や動物を調べられるものが欲しいと思っていましたが、
面白い本を見つけました。
日本の生きもの図鑑

日本の生きもの図鑑

  • 作者: 石戸 忠
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 単行本


日本で普通に見る事のできる700種あまりの植物、虫、動物を
「街」「里」「水辺」「山」「海」と分類して
丁寧なイラストとともに集めているのが特徴的です(^o^)
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例えばこれは「サトクダマキモドキ」…。
いままで『ケムシ、ケムシ』と呼んでいた雑草は「エノコログサ」という名前だと分かりました。
身近な自然にもっと興味をもって、
どういう珍しい生きものがいて、また守って行かなければならないか
考えていきたいです(^o^)

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「イキガミ」ヤングサンデー連載 [読書]


イキガミ 1―魂揺さぶる究極極限ドラマ (1) (ヤングサンデーコミックス)

イキガミ 1―魂揺さぶる究極極限ドラマ (1) (ヤングサンデーコミックス)

  • 作者: 間瀬 元朗
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/08/05
  • メディア: コミック


これは週間ヤングサンデーに連載中の漫画で、
現在5巻まで出ている問題作です。

生命の価値を再認識させるという目的の下に
「国民繁栄維持法」という法律がある現代の日本。
全国民が小学生入学と同時に受けさせられる
「国繁予防接種」があり、この中に混入したナノカプセルにより
1000人に1人の若者が18歳から24歳の間に 生命を奪われる。
しかもそれを知らされるのは24時間であり、
死を告げる通称「逝紙(イキガミ)」を
配達する主人公を中心とした
「イキガミ」を貰った人達がどう生きるかを
描いた物語です。

しかもこの「国繁」には、
思想統制がとられていて、
反対の言動をする国民には
退廃思想者として例のナノカプセルが
打たれるという設定です。

言論統制自体、
思想良心の自由を認めた
現代の日本とは違う世界ですが…。

あと24時間しかなければ、
人間はどう生きるかーー。
そんなことをぼんやり考えさせられます。
そのような究極の状態になったら
まず「どうして自分なんだろう?」と
悩み苦しむかもしれません。
18歳から24歳という本当にまだ生を満喫していない
年齢でそのような現実を突きつけられたら、
きっと冷静でいられるはずじゃあないと思います。

この1巻の中で
「イキガミ」をもらった元いじめられっ子が
いじめられている中学生に言う言葉が身に染みます。
「いつか仕返しをしてやる、それまではじっと我慢だと思っているんだろう。だけどその日まで生きられる保証はないんだ。… 闘うなら、今闘え!」

そうです。
やりたいことがあるなら今やるしかないのです!
いつ死んでもいいような充実した毎日を送りたいものです(^ー^)


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「坂の上の雲」司馬遼太郎 [読書]

好きな小説は2回は読むのだが、
今回の「坂の上の雲」全5巻も2回目。
さすがに長いので、
2ヶ月ほどかけて読んだ。

最初のほうは松山で秋山兄弟と
正岡子規との交流。
そして後半は日本の騎兵隊を作った
秋山好古と日露海戦の作戦を考えた
弟の秋山真之を中心とした
日露戦争、悲壮な明治人の戦いを
描いている。

子規が病床から、
俳句を改革して行き、
それが明治人の気概と
合わさっていく。


子規の死によって、
いよいよ日露戦争に入って行く。

歴史で学んだ日露戦争ほど、
華やかなものではなく、
戦費もなく弾薬も、兵士もないなかで、
いかに必死の思いで戦争をしたのか、
明治政府ができて37年という時間で、
国家をなくしてはいけないという
思いをもっていたのかということについて描かれている。

司馬遼太郎が、
映画化やドラマ化をしないようにと
遺言を残したそうだが、
(しかしNHKはドラマ化するようですが)
これが戦争賛歌になってはいけないという
思いだと思う。
ここに書かれているのは世界に誇れる明治人の気質であり、
けして戦争で日本がいかに強かったのか
ということではない。
そして、愚かな第二次大戦に臨んだ陸軍との
比較であり、戦争反対の姿勢なのだ。

作者に言わせると
その後の日本陸軍の歴代首脳がいかに無能であったのかということは、この日露戦争という全体が「桶狭間」的宿命にあった戦いで勝利を得たことを先例としてしまったことである。陸軍の崩壊まで日本陸軍は桶狭間式で終始した
という大戦中の日本陸軍の想像力の欠如について随所で述べている。

読後に
国家存亡のために大国ロシアと戦争をしなければならなかった
日本の悲哀を心から感じた。



坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 文庫



坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)

坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 文庫



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「Xへの手紙、私小説論」小林秀雄 [読書]


小林秀雄全作品〈4〉Xへの手紙

小林秀雄全作品〈4〉Xへの手紙

  • 作者: 小林 秀雄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 単行本


高校生のときに入試に出るといって
小林秀雄の論説を読まされた。

さっぱり分からんというのがその感想だった。

今読めば人生経験を積んだので
少しは理解が出来るのではないかと
思って再び挑戦してみた!

その結果…、
やっぱり分からん。

自分の頭が悪いのか
(多分それもあるだろうけど)
よほど相性が悪いのか、
結局何が言いたいのか分からなかった(-へ-;;)

話があらゆることに及び、
結局収拾することなく読者をおきざりにするようなスタイルに
ついていけないのだ!!

ただ、この中にあった「ペスト」という論説の中で
トルストイの「戦争と平和」について書いた箇所が
頭に残った。
(こんな風に話が飛ぶところで頭が混乱してしまう…)

「トルストイは恐らく、こんな風に言いたいのだ、人生は無限に近づいて眺めるべきだ、歴史の摂理は、無限に遠ざけて考えるべきだ、そうすれば、人生は、夢の様に、不条理な不安定なものになるだろう、どうしてこれが、何か格別な異常な状態であろうか、と。」



なるほど、あの4巻もある大作を読んだときは
何をいいたいのか分からなかったのだが、
人間から歴史を眺めてると
なんと不条理なものなのかということを
いいたかったんだと納得した。
ただナポレオンの無能さを書いただけでは
なかったんだー。
あの人間臭いナポレオンにもナットク!

本を読むことで
たった一つだけでも得ることがあれば、
その価値があるということなので、
ためになったかな~(^_^;;

戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)

戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)

  • 作者: トルストイ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1972/03
  • メディア: 文庫



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「悲しい予感」吉本ばなな [読書]


哀しい予感 (幻冬舎文庫)

哀しい予感 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 吉本 ばなな
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 文庫



吉本ばななの本にはなぜか惹かれる。
(女の子に人気があるので公言するのは恥ずかしいのだが(^_^;;)

彼女の描く人物の社会にうまく適応できず、
混沌としているところにsympathyを感じるのだ。

これは別に自分が社会不適合者であると
言っている訳ではなく、
人間誰もが社会の中で
例えどんな場所にいても
完全な適合はありえないと思う。

なぜなら、色んな面を持っている人間が
小出しにその状況にあっている面を出しているだけであって
完全に自分を出せることはありえないのだ。

単純化ないし、ある種特化した社会不適合人物達が
ちょっとした事件を起こしていく。

ゆきののいい加減さ
「斜陽」(太宰治)に出ていた没落貴族夫人に
通じるような気がして、
苦笑させられる。

主人公弥生のどっちつかずの優柔不断さ
何かに流されている感じ。
弟の存在がなんとなく気にかかる弥生

そして弟哲生の実直さ。

これらがミックスして、
テンポよくぽんぽんと進む。

吉本ばななの「キッチン」を「台所」で、
ワインを読みながら読んでいたのも思い出すなー(^^;;


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「GO」金城一紀 [読書]

確か窪塚洋介の主演で映画が以前あったと思う。

そんなことを思いながらこの本を手に取ってみた。

主人公杉原はコリアン・ジャパニーズ。
在日韓国人なんか言ったら、
杉原にドロップキックをくらってしまうかも…(^^;

ストーリーはコリアン・ジャパニーズという事で
様々な矛盾と在日に対する差別を抱えながら、
社会全体に対する喧嘩と恋愛という
青春を駆け抜ける高校生の話。

普通に生活している日常的な日本人の生活の中で、
一人、杉原がミラーボールが回っている暗い広いクラブで、
めちゃくちゃにダンスしているようなイメージ。

自分に絵心があったらきっとそういう読書感想画を
描くんだろうなぁと思う。

一気に読み終えて、
なんだか気持ちよかった。

みな何だかの差別を日常で感じているが、
それをなかなか表現できないのを
杉原が代わりにエネルギーを発散してくれた(^^)/

むしゃくしゃしたときにお薦め↓↓
作者はそういう風に読んでもらいたくないかもしれないが…。


GO

GO

  • 作者: 金城 一紀
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本



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