「Xへの手紙、私小説論」小林秀雄 [読書]
高校生のときに入試に出るといって
小林秀雄の論説を読まされた。
さっぱり分からんというのがその感想だった。
今読めば人生経験を積んだので
少しは理解が出来るのではないかと
思って再び挑戦してみた!
その結果…、
やっぱり分からん。
自分の頭が悪いのか
(多分それもあるだろうけど)
よほど相性が悪いのか、
結局何が言いたいのか分からなかった(-へ-;;)
話があらゆることに及び、
結局収拾することなく読者をおきざりにするようなスタイルに
ついていけないのだ!!
ただ、この中にあった「ペスト」という論説の中で
トルストイの「戦争と平和」について書いた箇所が
頭に残った。
(こんな風に話が飛ぶところで頭が混乱してしまう…)
「トルストイは恐らく、こんな風に言いたいのだ、人生は無限に近づいて眺めるべきだ、歴史の摂理は、無限に遠ざけて考えるべきだ、そうすれば、人生は、夢の様に、不条理な不安定なものになるだろう、どうしてこれが、何か格別な異常な状態であろうか、と。」
なるほど、あの4巻もある大作を読んだときは
何をいいたいのか分からなかったのだが、
人間から歴史を眺めてると
なんと不条理なものなのかということを
いいたかったんだと納得した。
ただナポレオンの無能さを書いただけでは
なかったんだー。
あの人間臭いナポレオンにもナットク!
本を読むことで
たった一つだけでも得ることがあれば、
その価値があるということなので、
ためになったかな~(^_^;;