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「Xへの手紙、私小説論」小林秀雄 [読書]


小林秀雄全作品〈4〉Xへの手紙

小林秀雄全作品〈4〉Xへの手紙

  • 作者: 小林 秀雄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 単行本


高校生のときに入試に出るといって
小林秀雄の論説を読まされた。

さっぱり分からんというのがその感想だった。

今読めば人生経験を積んだので
少しは理解が出来るのではないかと
思って再び挑戦してみた!

その結果…、
やっぱり分からん。

自分の頭が悪いのか
(多分それもあるだろうけど)
よほど相性が悪いのか、
結局何が言いたいのか分からなかった(-へ-;;)

話があらゆることに及び、
結局収拾することなく読者をおきざりにするようなスタイルに
ついていけないのだ!!

ただ、この中にあった「ペスト」という論説の中で
トルストイの「戦争と平和」について書いた箇所が
頭に残った。
(こんな風に話が飛ぶところで頭が混乱してしまう…)

「トルストイは恐らく、こんな風に言いたいのだ、人生は無限に近づいて眺めるべきだ、歴史の摂理は、無限に遠ざけて考えるべきだ、そうすれば、人生は、夢の様に、不条理な不安定なものになるだろう、どうしてこれが、何か格別な異常な状態であろうか、と。」



なるほど、あの4巻もある大作を読んだときは
何をいいたいのか分からなかったのだが、
人間から歴史を眺めてると
なんと不条理なものなのかということを
いいたかったんだと納得した。
ただナポレオンの無能さを書いただけでは
なかったんだー。
あの人間臭いナポレオンにもナットク!

本を読むことで
たった一つだけでも得ることがあれば、
その価値があるということなので、
ためになったかな~(^_^;;

戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)

戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)

  • 作者: トルストイ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1972/03
  • メディア: 文庫



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