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食料自給率を考える [ニュースから考える]

食料自給率は、カロリーを基に計算したものを政策目標の一つにしており、
日本の食料自給率は39%となっています。

日本ではコメの自給率が97%に上る一方、牛肉や豚肉などの畜産物や小麦、大豆などの自給率は10%から20%程度にとどまっています。

カロリーベースにはマジックがあり、輸入飼料のエサで育てられていることが大半の牛や豚、鳥の肉や卵などは、いくら国内で育てたとしても、国産には含まれません。
例えば、海外産などほとんどみない、卵の自給率は、重量を基に計算すると95%ですが、
カロリーベースでは10%前後に、
鶏肉も、重量ベースの自給率は66%なのに、カロリーベースでは10%弱になります。

また、肉は野菜などに比べてカロリーが高いため、いくら野菜などの自給率が高くなっても、家畜の飼料を輸入に頼っている以上、全体の食料自給率は大きく改善しません。
ということは、いくら家庭菜園を頑張っても、
自給率向上にはならないということですね。

なお、海外でカロリーベースの自給率を出しているのは少数派だそうです。

一方、生産額ベースで出す食料自給率は、国内で生産された食料の金額を基に計算します。
例えば、国内で生産された牛肉の価格から、輸入飼料の価格を差し引いたものが、国内での牛肉生産額になります。
これをもとにすると、13年度の食料自給率は65%と、
過去最低になったものの、カロリーベースの数値よりずっと高くなっています。

政府は、世界的な人口増加や新興国の経済発展によって
カロリーベースの食料自給率を50%に、
生産額ベースの数値を70%に上げることも目標にしています。

ただ、飼料の自給率を挙げない限り難しいでしょう。
国内ででる2189tの食品廃棄物の利用や、
草木などを飼料に回せるような技術はまだまだ開発されないのでしょうかね。
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