「戦争と平和」を35年ぶりに読む [読書]
中学生の時に世界の名作を読んでいました。
図書館で借りて読んだり、
ない本は古本屋を回ってなけなしのお金を使って
古い文庫本を漁ってしました
この「戦争と平和」も、
文豪トルストイを読んでみたいと思って、
読んだ本ですが、訳も分かりやすくなったのか、
人生を重ねてこの本の面白さが漸くわかってきました。
当時はナポレオンのロシア遠征の戦争の状況を
古いロシアの貴族の世界と重ねながら綴った作品で、
登場人物が多いばかりで変化がなくてつまらないなと思っていました。
が、今読むと一人ひとりの心情を描きながら、
本心と態度が違う人の内面が鋭く描かれていて、
生々しい人間模様をこれだけの人物を動かして描いている、
凄い小説なんだと感動しながら読んでいます。
アンドレイ侯爵の冷たい夫婦間と戦場での生き生きとした態度、
煮えきれない上層部の様子などが、
今読むとそうした権力を持った人などと付き合っているせいか、
よく分かりますね。
仕事の合間に10分でも読書をする瞬間が、新しい小説を読んでいる気分で楽しいです
当初読んだ本を読み直してみようかな