「幸福な王子」ワイルド [読書]
久しぶりに高校生の様に
所謂文学作品を、ちょっとした合間合間に読んでみた。
(印西市議会傍聴の合間にも読んでいました…)
「幸福の王子」は短編集で、9つの童話で成り立っています。
「幸福の王子」
幸福の王子の像が、つばめに眼のサファイアや体の金箔を
不幸な人々に持っていってもらう話。
ワイルドの中で一番有名な話。
最後に王子の鉛の心臓は壊れ、つばめも死んでしまう…。
王子の善意は誰にも理解されず、
そして、市長や市議会議員が悪者として、
像を引き下ろすのです。
いつの日でも政治家は悪者ですかー(:_;)
「忠実な友達」
紅雀が川ネズミに語った話として「忠実な友達」が出てくる。
お金持ちの友人に「友情」を持ち出され、いいように働かされ
結局吹雪の中医者を呼びにいって溺れ死んでまう話です。
読み終わっても、報われない話なので、
沈んだ気持ちになりました。
ワイルドの童話はなんだか、
救われない話で終わってしまうしまうのが、
料理の中の苦みや辛みのように効いてきますー。
他の物語も童話として、
ピリッと楽しめるので読んでみて下さい。