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未来を拓く量子力学の世界 [科学]

今回のノーベル物理学賞をとった
フランスのアロシュ教授とアメリカのワインランド氏は、
量子力学の世界を実験室で作り出した事が、
評価されています。

量子力学によれば、観測者が見ていないとき、電子は、どこか一つの場所にあるのではありません。
電子は、確率にしたがって雲のように薄く広がっているのです。
観測をしないとき、電子は波として、原子核のまわりを動いているのです。
そして、その波は重ね合わされ、雲のように原子核を
くるんでいると考えられています。

それが如実に表れているのが、
「シュレーディンガーの猫」です。
121011cat.gif
ある容器の中に、放射線を発生する物質が入っており、放射線がいつ発生するかは、予測できない。
しかし、ひとたび放射線が発生すれば、
検出器は確実にこれをキャッチします。
そして、検出器とつながったハンマーを動かします。
ハンマーが動けば、青酸カリ溶液が入ったビンが割れ、
猫は死んでしまいます。ミクロの物質の状態が、猫の生死と直結する仕掛けになっています。
この中ではミクロの物質の原理が支配する空間であり、
観測しなければ、猫は生きている状態と死んでいる状態が
併存している事になります。
量子の世界では観測すら、
影響を与えてしまうのです。

その量子力学を実験室で再現したのが、
今回の2人です。

この量子力学は、
将来、今のスーパーコンピューターと桁違いのもの性能をもつ
量子コンピューターの世界が開けると期待されています。
量子コンピューターでは1量子bitにつき、
0と1の同時計算、保持ができるので、
n量子bitあれば2のn乗の状態を計算できます。

わくわくする科学の発見ですね!!

子供達がこのような科学の面白さを知って、
ノーベル賞を目指して欲しいものです(^^)/
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